秋とスズメバチの性質



     毎年秋になると必ず定番の様に(獰猛になる 攻撃的らなる)と言われてますが本当??



☆ 毎年秋になると必ずテレビ等で報道される情報(性質が攻撃的で獰猛になる)って本当なの??  季節の変化に伴って性質が変化するの??

☆ 秋は新しい女王蜂が育つので働き蜂達がイライラして興奮するって本当なの?? ハチって感情を持ってるの?? 女王蜂って特別扱いなの??




( 解答 解説 )  ※特に報道関係者等の方は絶対に最後まで必読して下さい


◎ 結論を先に述べますと全ては全く根拠皆無の完全に誤った典型的な誤情報です

◎ 生物学的にも昆虫学的にも一切の根拠も実例も皆無の完全に常識を無視した空想的思想論です



◎ スズメバチの生活は、殆どの種類で4月頃に冬眠から覚めた女王蜂1匹から営巣が開始されます。 その後、6月頃より次々と働き蜂が生まれ育ち
  
   巣は繁栄を続けます やがて秋になると、その数(働き蜂の数)もピークに達し巣は最大の大きさにまで成長し、やがて終焉を迎えるのです。


   その過程に於いて秋は、次の世代を繋げる為の新しい女王蜂と雄蜂を一度に大量生産する為の最も大切な季節である事は事実です。

   その為、秋の巣では一年で最も働き蜂の総数が増し、巣の出入りも最も活発になり、同時に私達人々も秋の行楽シーズンに突入し、野山等へ
   
   出かける機会も多くなり、当然ながらスズメバチに遭遇する機会も最も多くなる季節です。 さて、本題の(秋になると攻撃的 獰猛になる)って???


◎ スズメバチに限らず全ての昆虫の行動は、産まれながらの本能による行動に限ります。 つまり全ての昆虫は本能以外の行動を行う事は無いと

  言う事実です。 又、全ての昆虫は決して感情を持つ事はありません。 喜び 悲しみ 憎しみ 怒り 憤り等に伴う感情行動は一切皆無です。

  ならば、当然の事ながらスズメバチに関しても決して感情に伴う行動は一切皆無と言う事実が成立します。 ※生物学的な一般常識です 


◎ スズメバチの働き蜂はとても短命で、産まれた時期の気温に左右されますが、普通平均寿命は3週間から4週間です。 そんな短命な寿命に於い

  ては、例えその間に季節の変わりを迎えたとしても性質までもが変化する筈がありません、余りにも馬鹿げた噂です。

  全てのスズメバチに於いて季節の変化に伴って性質が変化する事は決してありませんから誤解を招く様な発言は厳重に慎んで頂きたい


◎ 及びに、秋は確かに新しい女王蜂が次々と産まれて来る、スズメバチ自体の生活に於いては一年で最も重要な時期ですが、それぞれの巣の中
 
  でのハチ達の実生活に関して述べると、働き蜂は、特に同じ働き蜂の幼虫であろうと女王蜂の幼虫であろうと、雄蜂の幼虫であろうと、決して一切

  の区別も差別も特別扱いも皆無の完全平等体制下で育児を行っています。 つまり、決して新しい女王蜂の幼虫であろうとも一切の区別なく育児

  を行っているのです。 ※秋は新しい女王蜂が育つ時期なので働き蜂達の気が荒くなり攻撃的になる と言う表現は完全に間違いである。


☆ 毎年、秋になると定番の文句の様に、必ず必ず 攻撃的になる 獰猛になる と誤報道を言う番組はいい加減に頭を冷やして欲しい。





☆ 
必読 最も重要な 秋のスズメバチに関する注意情報

   
◎ 秋のスズメバチの巣に注意 上記の解説に於いては、秋になっても決してスズメバチの性質が獰猛になったり攻撃的になる事は皆無である事を

   を解説させて頂きました。  

   しかし、だからと言って決して安心するべきではありません 秋は別の意味で一年の内も最も危険な季節である事には変わりないからです。

   その理由は、秋はスズメバチの巣の中では一年の内で最も最も働き蜂の総数がピークに達する時期だからです

   人を襲う恐れのあるハチとは、その全ては働き蜂です その働き蜂の数が最も多い時期が秋(9月~10月)なのです。

   しかも我々人々にとっても秋は最も最も秋は行楽シーズンの真っ盛りで誰もが気軽に野山へ出掛ける季節ですね、つまり、秋とは我々人々が

   野山へ出掛ける時期と、スズメバチの個々の巣の働き蜂の総数がピークを迎える時期とが合致してしまう時期と言う事になります。

   その事により、結果的に一年で最もスズメバチと人間が出会う確率が高くなる時期とも言えます。

   だからこそ、一年の内で最も秋が危険と言う事は事実なのです が、その根拠とは その真相とは 決して性質が攻撃的になるのでは無くて

   
☆ 正解 秋は、人とスズメバチが出会う確率(数値)が最も高くなる為に危険な季節 と言うのが最も正しい正解情報です

      決して、スズメバチの性質は、季節が替わろうとも、何が有ろうとも一切変化する事は有り得ませんので表現には十分に注意を。